ショーターの最後のシーンに出てくるマリア様について
前回の記事のように、マンガ愛好家からは絶大な支持を誇っていたようだ。
だって1位があの!国民的マンガの「ドラえもん」ですよ?
「ドラえもん」に次いで2位なんてすご過ぎる…。
本来は吉田秋生先生が誇るべきことだが、やはり自分のことのように嬉しいヽ(^o^)丿
と同時に「どこにこれだけのファンがいるのだろうか?」とも思った。
私のように姿を隠しているファンが少なからずいたのだろう…。
あぁ、マンガの社会的な地位が低かった当時が忌まわしい!!
さて、今日は別巻の『プライベートオピニオン』について語りたい。
これにはアッシュとブランカの出会いや、
ショーターとの出会いについても描かれていて、
アニメ版9話のショーターの死の場面に繋がる(と思われる)エピソードがある。
バナナフィッシュを打たれ、アッシュの目の前で英二を襲うショーター。
そしてオーサーの悪魔のささやきで最後のとどめを刺そうとする。
が、その瞬間、アッシュが魂の叫びで「ショーターーー!!!」。
一瞬、我に返ったショーターはアッシュに「殺してくれ」と頼む。
この場面で、ショーターは柱のレリーフ(マリア様か?)に目を向けている。
これはショーターがアッシュの叫びとマリア様の像で我に返ったように
描かれているが、このマリア様は「プライベートオピニオン」における
ショーターとアッシュの関係性を表しているのではないだろうか?
ショーターは初めてアッシュに出会った時、誰かに似ていると思った。
しばらく思い出せなかったのだが、後になって自分が偶然持っていた
絵ハガキのマリア像にアッシュが似ていると気付く。
ショーターにとってアッシュはマリア様のような存在に見えていた。
アッシュ=マリア様とすると、そこに一瞬だけ救いを求めたのではないだろうか。
それがあの9話でオマージュとして描かれているような気がした。
もしかしたらどこかにそんな製作者側のネタバレがあるかもしれないが、
私の私見では勝手にそのように憶測している。
つくづく第9話は見ていてツラい内容だった…。
でもショーターがアッシュと見紛うマリア様に見守られながら
死ぬことができたとしたら、それだけが唯一の救いだ。
ぜひ「プライベートオピニオン」も併せてお読みいただきたい。
英二とシンのその後も描かれており、フィッシャー必読の1冊である。
ショーターよ、安らかなれ…( ノД`)シクシク…